男性向け同人誌と女性向けの性描写の違い

(読み飛ばし可)半年〜数ヶ月前の話になりますが、私はやおい小説を書く機会がありました。  でもどちらかと言えば、男性向け同人誌(男性が書いたエロ小説も含む)の方が、私の部屋には沢山あって(絵や話の展開の仕方の好みの問題かな…)、はっきり言いますと、私は女で同人歴が長いですが、あまりBL関係に詳しくなかったのです。
 資料集めとしてネットを巡回したのですが、【薔薇族】や【同性愛者の方の匿名交流掲示板】など間違った方向性の資料ばかりを集めてしまいました。 結果として出来た小説の性描写部分は抑えながらも現実に忠実に…、を気を付けた為、萌えとは程遠い、大変生々しいものが出来上がってしまいました。 「…これで…いい、のか…?」 不安を感じた私は、実際に書店で販売されているBL小説群を購入しました。 結果は、ある程度までは性描写はリアルだが、その表現は女性と男性の場合の、女性側の描写とほぼ同じ、女性側を「受け」と差し替え、多少弄ったもの…と言って差し支えないものでした。

●おおまかな特徴(最近はその境界が曖昧になる傾向が強く、一概には言えないが…)

  • 男性向け…そそるポーズや構図重視。話の前半部分はセックスの切っ掛けとなる部分を短く描くことが多い。(その為不自然だったり愛がなかったり…。)陵辱物の場合、相手は不特定多数や痴漢やチンピラの場合も。 男性向けでも話重視派の場合はそのパロディ作品の恋人同士組み合わせ、などの場合もある。局部や顔のアップの描写よりも、二人とも絡み合った全体的な図や俯瞰図、下から見上げた図、など凝った構図が多いことも特徴。 汁や粘液の描写が多い。 丹念に最初から最後まで描く作品が多いのでややスピード感に欠ける場合も。
  • 女性向け…話重視の物が多い。 性描写を丹念に描くよりも、その過程や心理描写を重視する。男性向けの場合はセックス描写が話しのメインだが、女性向けの場合は話しの最後に性描写が来る。 その為、性描写が話しの部分と比べると短い。数ページの場合も。全身の絡みの構図よりも、泣き顔や局部の描写が多い。 (男性向けは全身の絡みの図でもしっかりと結合部が描いてあるのだが、女性向はカットしてある構図おおし) 男性向けは一ページ1コマや2.3コマだが、女性向向けは大きい絡みの構図に回りを小さいコマが散りばめられている場合が多い。 男×女よりも男×男の方が、現実では汁やら液体やらローションやら血やらが飛び散っているハズなのだが、汁の描写は抑え目。