同人誌と著作権

こちらの日記(あるくはてな様)が、興味深い内容でしたので、記事をかいてみました。

この記事の
”実際「二次創作的なことはやめてほしい」とはっきり言い放って、結果随分と同人の数が減った作品(ハリーポッター)”
に補追する形で、記事を書いてみます。
 ハリポッターに関しては、自分のWEBページにファンイラストを掲載した
英語圏の13才少女が、ワーナー側から「ハリーポッターのファンイラスト」の掲載を取りやめるよう圧力をかけられた事例の噂が、主に2ちゃんねる同人板で広まり、また、コミックマーケット準備委員会に静山社から自粛の申し入れがあったとの噂が広まり…
同人の作り手側が自粛していった…という経過を辿ったと記憶しています。(該当スレをリアルタイムで見てた人)。
 ちなみに、そのスレでは”ハリポッターの本の発行元の静山社が、愛読者葉書でファンイラストを募集することを書いているのに、何故、ワーナーがファンイラストを禁止するのか”で揉めていました。
梁ー歩ったースレッド8
http://yasai.2ch.net/doujin/kako/1010/10100/1010070515.html
 ハリーポッターのオンリー同人誌即売会は、次々と開催を中止しました。
同時に、中止が相次いだ為に、この頃からコミックシティなどの大規模イベント会社が、
自主同人誌即売会(オンリー)主催者について、チラシ宣伝の規約を厳しいものに変更致しました。

現在はブームも収まり、日本の同人サイトを見る限りでは、古くから扱われているサイト様は別として、
(作る人の入れ替わりが進んだのかな?)日本の他の作品と同様に、扱われているケースが多いようです。

実際に同人が取り締まられた事例〜ポケモン

ポケモン同人誌著作権問題関連
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/pokemon.html
同人誌生活文化総合研究所さまより引用

98年正月に発生。
 ポケモンの18禁同人誌を発行した女性が、任天堂の告訴により京都府警に逮捕される。
容疑は、著作権問題(複製権、著作者人格権、二次著作権等)。
逮捕された作者への対応〜
(弁護士を呼ばずに、22日間(48時間+10日+10日)期限いっぱい拘留
京都府警の対応(暴力団等の背後組織があると思いこんでの数十人を動員した大げさな捜査、期限目いっぱいの被疑者の拘留、当該同人誌を印刷した同人誌印刷会社の書類送検等)
任天堂の対応(警告なしのいきなり刑事告発
※コレが原因で、作者は会社を解雇されたと記憶しています。

各新聞社の報道比較表
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/pokemon2.html
同人誌生活文化総合研究所さまより引用
※この事件が原因で、これ以降、同人専門の印刷所ではポケモンの”グッズ”の印刷は、
断られるようになりました。同人誌の方の対応は、印刷会社各社によってまちまちだったと記憶しています。

実際に同人が取り締まられた事例〜しまじろう

《概略》しまじろうの同人誌、HPを出版元のベネッセの承諾を受け作っていたが、
担当者が同人活動に好意的な人物から、ベネッセの利益を守るのを重要視する人物にかわり、
嫌がらせに近い形で閉鎖、活動中止に追い込まれる。

グーグルのキャッシュ
しまじろうのホームページは、 ベネッセからの要請により継続できなくなってしまいました

ベネッセからの手紙

それまで、ベネッセとどういう関係にあったのか詳しく知りたい

全文を読みたい方はこちら↓
じまじろう事件アーカイブ(重いです)

実際に同人が取り締まられた事例〜エヴァンゲリオン

エヴァンゲリオン・ホームページを主催の皆様へより引用
 自分で作成したオリジナルな静止画像、およびホームページでの使用のため、当方で準備した画像データについては、「エヴァンゲリオン画像の使用申請ページ」から届け出をしていただくことにより、ホームページへ掲載していただいて結構です。

実際に同人が取り締まられた事例〜コミックシティ幕張事件

1994年10月のコミックシティが地元の青少年保護条例に引っかかるなどの
成人向同人誌規制などの絡みで
日本コンベンションセンター、愛称は幕張メッセで開催が中止となり
コミックシティから男性向け同人誌サークルが消える。
赤ブーブー通信社の会社内で内部分裂が起こり、コミッククリエーション、サンシャインクリエーションが立ち上がる。
参考記事
■ 同人用語の基礎知識・質問こーなーMk-2!ログ ■