ヴァルプルギスの後悔は、単行本で読んだ方がとても面白い(多分)

今、間違えて「の憂鬱」と打ってしまった…。
入間人間氏の茸姫がオススメです
ネタバレ注意
上遠野浩平総合スレ 世界樹の杭65本目
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1212246858/l50

172 :イラストに騙された名無しさん:2008/06/12(木) 16:20:17 id:lGa2mEE1
いやいや凪は末真みたいに事件にスルーされてないし。

ヴァルプ最新話読んだけどヴァルプ二巻は丸ごとトラス・アトラス戦で
ラストで杭刺されてビートのラストに繋がるって感じか?
長い戦いになると書かれてるとは言え
いくらなんでも二巻三巻は全部トラス・アトラス戦ですはないよな?


173 :イラストに騙された名無しさん:2008/06/12(木) 17:46:41 id:f25UNlsi
やめてええええええ


174 :イラストに騙された名無しさん:2008/06/12(木) 18:17:29 id:p8tOPEMa
つーか、トラスアトラスってまだ生きてたん?
出てきてかれこれ1年以上経ってね?

同じことを書こうかと思いましたが、色々考えて、小説は連載してる一話だけで評価すべきではない、との結論に
達しました。(読み切りは除く)

  • 小説は単行本で評価すべき

ブギーポップは笑わない」も、単体の話しだけでは、評価できないので…
ただ、あの作品は、それぞれの一つ一つの章の完成度が凄まじく高いのですけれど。

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

複数人物の伏線が、複雑に絡み合って、最後に見事に終結する、というタイプの作家さんなので、単行本になると
多分、雰囲気が変わると思うのです。
ビートのディシプリンの時も、hp連載時には無かったエピソードによって雰囲気がかなり変わる…という事があったので。(2.3巻)
ビートのディシプリン〈SIDE3〉 (電撃文庫)

ビートのディシプリン〈SIDE3〉 (電撃文庫)

  • 小説の武器

漫画は、絵や構図で注目を惹き付けられますが、その点、小説は不利ですね。
絵、構図以外の小説独自の武器として、「文体」というモノがあります。
その点、とらドラ!ドクロちゃんの文体、西尾維新氏の反復文章は凄いと思います。

上遠野氏の文体は、(最近、出版社関係なくラノベ大量読みの日々を送っていたのですが、)どんな展開でも
苦労なく最後までスラスラと読めてしまいます。
結構、淡々と書かれているので。
戦闘描写がちょっと分かりづらいかも、ですけれど。

  • 1話で1時間、みたいな

凪パートが注目されがちですが、悪役の方のアルケスティスがどんどん魅力的になっておりまする。
冒頭の、読者の注意を惹き付ける大切な部分に、配置されています。
上遠野先生は、最近の冨樫義博に近い事をされるつもりなのかな、とも思いました。
1秒を一話で描いて、その1秒間に沢山の人間が動き回っている…みたいな。

  • 事件と魔女

霧間凪は、彼女が主人公ではない話では、話しの流れを変える、話しの展開のスピードをアップさせる役割が強いです。
彼女が主人公の話しだと、炎の魔女が誰よりも早く異変を察知>>地道に検証を続ける>>尻尾を掴む>>敵が出てきてピンチ>>切り抜ける
の流れが面白いのです。
[rakuten:book:10770372:detail]
その流れは踏襲されているのですが、そのパターンを一回ごとの連載で繰り返しあると少ししんどいかな。
殺竜事件も、相手は違って、パターンもちょっとずつ違うけれど、移動して人と会う>>その人が死ぬ、みたいな繰り返しで、後に出たシリーズと合わせて読むとめちゃくちゃ面白いけれど、この一冊だけだと分かりづらい。
内容が凝縮されすぎていて。
[rakuten:book:10853544:detail]
ただ、単行本だと、その間の日常パートの織機綺やラウンダバウトや健太郎とのやり取りがあって、
その話は、とても面白いので、単行本だと大きな流れの起承転結が付いていて、スピードがあるので
連載で読むよりヴァルプルギスの後悔は、単行本で読んだ方が、とても面白いと思います。
何が言いたいのか、よく分からない文章になってしまった…。

  • 2巻の予想

ヴァルプルギスの後悔2巻では、今までピンチを見事に切り抜けてきた炎の魔女が、
アルケスティス絡みの敵を相手にし始めたら、(卑怯な手を使ってきて)
ギリギリの勝利だったり、ケガしたりしてるので、だんだん余裕が無くなって瀕死の状態に追い込まれるのではないか、と予想。

  • ちょっと不満。と満足な点
    • ラウンダバウト

ラウンダバウトが最近、解説役に回ってる点がちょっと不満かな。
前回、いきなりリキ・ティキ・タビが登場したので仕方がないかも知れないですけれど。(予告の彼女のセリフ回しは頂けない。)
朱巳さんはそんな所まで、首を突っ込んでいるのか。
あとは人物紹介で「非戦闘型合成人間」と紹介されてるのが。
ビート一巻で「戦闘型」と書いてあったのでは…。(梱包してしまった為確認できず)
地味な能力なので、この方がしっくり来ますけれど。
今回の迂回さんの能力の使い方は職人芸が入っている。
(忙しくて感想書けなかった回のですが)凪と手合わせする場面の彼女はすごく良い。呼称とか。
病院の場面の彼女も可愛いな。

    • リキ・ティキ・タビ

リキ・ティキ・タビが前回登場したらすぐに死んでしまったのが無念です。
ビートのディシプリンで、重要な、深い謎めいた キャラクターだったのが…。
唐突な印象が否めません。役割を果たす為の駒のような感じがしました。
お気に入りだったのでちょっとショック。
でも4巻で一杯登場してるので…。
紫骸城事件の、登場時、いきなり死亡していたニーガス・アンガーの逆のパターンになるのかな。

紫骸城事件 (講談社ノベルス)

紫骸城事件 (講談社ノベルス)

禁涙境事件では沢山登場している。(ニーガス・アンガー)
禁涙境事件  ”some tragedies of no-tear land”

禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land”

このシリーズになってからの健太郎は、悶々とし出して、面白くなっている。
無邪気な憧れ>>超えられない壁を意識し始める(?) みたいな。
今回の健太郎は、良かったなぁ。なかなかお気に入りの場面です。
同じ立場に近い部外者には本音を話せる、というか。
文章だけど、表情豊かというか。
ヴァルプルギスシリーズになってから、お気に入りのキャラです。
青髭ジル・ド・レイの方)の時の健太郎の独白は、ちょっと飛躍してる気もするけれど。
青髭」をテーマに絡めたかったのね、みたいな。
Fate/Zeroを上遠野先生も読んでいるのね、みたいな。

    • 恋する乙女

ヴァルプルギスの後悔は、現在進行形の恋する乙女が出てこないのでちょっと物足りない。
織機綺と正樹もいるけれど、彼らはもう完成されてしまっているので。
ブギーポップシリーズは、物語の中心に(ジンクスショップを除き)恋する乙女がいて、彼女らの気持ちと物語の進行がリンクしてる
感じなので、ヴァルプシリーズは、その辺を明確に区別をしているのかもしれないです。
↓恋する乙女代表の人たち

[rakuten:book:10778506:detail]
ピート・ビートが出てきたら流れが変わるかもしれないけれど、
ビートが登場した直後に、凪が本格的に覚醒する事が決定しているので、気になる所です。
カツミが一人で悶々とするに100ペソ