目から汁が出たヽ(;▽;)ノ
小学生の時、夏祭りで買ったひよこ。
とても懐いて、抱いてやると腕の中でぐうぐう眠るほど。
だけど半年ほどでうちで飼えなくなり、じーちゃんの田舎で立派な小屋を作ってもらった。
私以外に全く懐かず暴れるらしく「最初は食うつもりだった」と言われながら可愛がってもらった。
高校生になり、その日はたまたま法事で久々に田舎へ。
鶏は年をとってよぼよぼで、足下もおぼつかないけど、私にだけは甘えてきてすり寄ってきた。
しかし私はよぼよぼで薄汚れた鶏を抱くのが嫌でなでてやるだけ。
次の日の早朝、田舎の叔母から電話が来た。
「鶏、朝見たら眠るように死んでたのよ。
きっと貴方に最期一目会ってから死にたかったのね。」
私は電話口で号泣した。
こんな事なら昔みたいにちゃんと抱いてやれば良かった、
何時来るか分からない私を待って死ぬなんて
あり得ないと思いながらタイミングが良すぎて泣けた。
もうとっくに大人になったわたしだけど、
柘榴の木の下に埋めてもらった鶏のお墓には田舎に行く度にひとりで行く。
只の鶏かもしんないけど、あの子は違ったのかもな。