一年前に書いたポエム

ひぐらし関係の賞の応募で。

(レナ)もうすぐ夏至、綿流しのお祭りももうすぐだ。
私は一年の中でこの頃の光が一番好きだ。
私は村全体を見渡せる小高い丘に座って、ぼんやりしていた。
夕方六時ころ、まだ程よく暑くて、オレンジじみた白色光が滑らかに差し込み、
家や山や田んぼをキラキラと輝かしている。
その光に当たると、古びた民家も、見慣れた風景も、輝いて新鮮に見えるのだ。
__住んでいる人たちが醜かったとしても。
 
 ふと上を見ると、光が当たって葉が透けた枝で、雀の子が二羽仲良く遊んでいた。
何かしら、おしゃべりをしているみたいだ。微笑ましい。
____このまま時が、永遠に止まってくれたらいいのに。
この瞬間にわたしが死んで、この世界も、このまま終わってくれたらいいのに。そう思った。
涙がぽろりと零れた。