【漫画版】ブギーポップは笑わない

ここ半月ほど、緒方剛志:作画 上遠野浩平:原作 漫画版の『ブギーポップは笑わない』を毎日、読み返す機会がありました。
読み返してて、竹田とブギーポップが出会って会話して別れて…
というのが、ちょうど今の時期(10月24日〜11月1日)だったので、何となくコメント

緒方剛志画集は、絵の一つずつにコメントがついてお得だと思うけれど、エンブリオ以降の絵が好きな私には少々物足りない。
でもこの漫画版は、画集並の密度があると思う。
後の竹泡対談に発展する二人の場面(浪漫の騎士)の漫画だけ、緒方氏の通常時のラフなあっさりした作画とは違い大変丁寧に描かれていて、
人物の表情がかなり豊かで、(特にブギーポップ)何回見ても飽きない。
小説版より二人の会話が短いけれど(音楽話などの部分がない)
二人が楽しそうに会話し続けるだけの漫画としては動きがない、難しい場面を根気よく描いたなあと。

漫画版全二巻の内、話数ごとに変わる画風も面白いけれど、
漫画の見せ方としては、動きが少ないけれど、それにも勝るキャラの表情が良くて
氏が本気を出して、描かれた、手抜きじゃない作画はこんなに凄いのたなあ、
としみじみ溜め息を漏らしながら、毎日(今も)見ていました。
しかし漫画版の一巻の表紙は、何故アダルトDVD風なのだ。
欲を言うなら、ブギーポップのストッキングを伝線させて欲しかった。

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