【小説】ブギーポップは笑わない

小説のブギーポップは笑わない+竹泡対談も、ここの所、何回も読み返していたのですが
この小説は、やはり、98年という世紀末に発表されたので、あそこまで過熱気味にフィーバーしたのだろうと。
今、発表されても深夜にアニメ化されるくらいの人気は出ると思う。
でも実写映画には、ならないと思う。
今なら、進学校で高卒で、バイト先に就職する竹田は、
周囲からは普通に羨ましがられて、そんなに浮かないだろうと思う。
なので、浪漫の騎士の会話文は、それほど切実なものにはならないかも知れない。
(この10年で日本は驚くほど不況になり、
また、携帯の浸透で友人関係が常に緊張を強いられるモノになってしまった、
入学から卒業まで、友人と仲良く過ごして、家庭の事情で中退せず卒業する事自体がファンタジーになりつつある…。)

しかし、あの会話文は今、読んでも色褪せず大変魅力的だ。
実は新世紀に入ってから、数年後に笑わないを読んだので、
フィーバー当時は秋せつらの女版が、化け物と戦う話だと勝手な先入観を抱いていたのですが、
(そして、その予想は間違っていなかったのだが…。)
冷静に見れたので良かったかも知れない。

竹泡対談は、今年は、雑誌の増刊がないからか、今、書くと恐らくブギー最終巻の内容が出て来てしまうのか、単純に2009年が単行本発売ラッシュで忙しいのかも知れないが、今年は無いのがちょっと寂しい。

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))