ヴァルプルギスの後悔『俯瞰認識者』

前号の電撃文庫マガジン発売直後『俯瞰認識者』という単語の検索が多かったので解説。

本文の言葉を借りると『常に、二つの要素が引き合っている−−原因があるから結果があり、結果から原因が生まれてくる−略−これが俯瞰認識者が見ている世界。なにもかもが同列線にならんで感じられる世界。すべてはここで感じられる螺旋の動きで制御できてしまうことになる』

最後の方『ツェペリ家の伝承』みたいになってますが。


朱巳の認識では自分の身体の肉が、元はどんな料理で、どう消化され生き物の時はどんな生涯で、その先祖は−−という情報が螺旋状態で確認できるみたい。


私の解釈では(ウイキから引用)

バタフライ効果とは、「カオスな系では、初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす。そしてそれは予測不可能」ということの詩的表現である。その内容から人生観や世界観を語る中で用いられることも多い。
この表現はエドワード・ローレンツが1972年にアメリカ科学振興協会でおこなった講演のタイトル『予測可能性-ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』に由来する。


「風が吹けば箱屋が儲かる」「大風が吹けば桶屋が喜ぶ」
大風で土ぼこりが立つ
土ぼこりが目に入って、盲人が増える
盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
ネコが減ればネズミが増える
ネズミは桶を囓る
桶の需要が増え桶屋が儲かる


(引用終わり)
…が数万年単位で認識できる人かな。

『螺旋』を図にすると、画像みたいな感じになるのかな、と妄想


(画像の説明−−ウイキから引用)
ロジスティック写像は生物の個体数が世代を重ねることでどのように変動していくのかのモデルとして説明される。ここでa(下図の横軸)が繁殖率、

X
n(下図の縦軸)がn世代目の個体数を表している。