〜水木しげる〜
妖怪のジャンルが流行すれば、対抗し『どろろ』を発表した。
水木しげるはある出版社パーティーの席で後の方で地味に飲んでいたら
全く面識のなかった手塚が突然やってきて、自己紹介もそこそこにいきなり
「あなたの絵は雑で汚いだけだ」
「あなたの漫画くらいのことは僕はいつでも描けるんですよ」
と言い放った。
水木は、その場では全く反論せず、言いたいように言わせていた。
そして黙って帰った後、短編『一番病』(角川ホラー文庫収録)を描き上げる。
手塚治虫に似た主人公の「自分が世界で一番で無ければ気がすまない棺桶職人」が
「他人を追い落とさんがために体を酷使し死んでしまう」話。
また宝塚ファミリーランド(遊園地)にて、
鬼太郎のアトラクションを開催していた事に対し、
手塚は「私の故郷の宝塚で勝手なマネをするな」と
“難癖”と取られても仕方がない発言を行ったそうである。
「でもそんなこと言われてもね、私だって困ります」 (水木談)