ヴァルプルギスの後悔 第四炎『夢の中で』感想

電撃hp48号 太字は引用です。
※ネタバレ注意

眠い状態で読んだので、内容が正しく理解出来てないのですが、
アルケスティスの「俯瞰認識者」はジョジョ第6部のエルメェススタンド能力「キッス」
みたいな事も出来る、と考えて宜しいのでしょうか?


確かキッスは、シールへの攻撃がそのまま自分に跳ね返ってきていたような気が…
それは康一のエコーズか?
おぼろげな記憶で申し訳ないです。


「俯瞰認識者」とかは谷川流の「学校を出よう!」シリーズとか読めば理解できるじゃろうか。フォルテッシモがやけに長生きしそうな件も含めて。

今回の扉絵は、ヴァルプの中で一番好きですね。丁寧ですし。
下着より露出度が高いのにエロくない。むしろ健康的です。
眠る凪の後ろにバイクのメットが置いてあるのが、また、凪が絆創膏を貼っているのがポイント高し!
あと肌着はタンクトップ派なんですな。
大変、らしいです。


鏡子さんのセリフ
「凪は__あの子は最近、何か変なことを言ったりしてないかしら?」
『いつもヘンですけど。』と心の中で即答致しました。


”私は、てっきりああいう事は終わったと(略)あの子に移ってしまったんじゃないか、って”
おとなしいタイプで室町時代生まれ(仮)で、元:炎の魔女でアルケスティスと戦いを繰り広げていたとは想像ができないな。


ブギーポップも遺伝したら面白い。読み切りのロンドンコーリングに書いてあった気がするけど。


今回の主題「夢」は村津隆の夢でした。
アルケスティスの問答は、自分でも経験して知っているので心に染みるセリフですな。

「どうしようもないことに対して、人間は何ができると思う?」
「できないということを、そのまま認めるしかないわね」
「で、あきらめろ、って?」
「それは無意味だわ。(略)変えたいと思うならば、人はそこで、持っているものをさらけ出さなければならない」
(略)
「でも、全部をぶつけたら、何も残らないんじゃないのか?」
「残らなかったら、そこで終わりよ__でも出さなかったら、それも終わり。同じことだわ」


後悔するよりはマシってことですかね。



トラス・アトラスの人たちは全然情報が出ておりませんが、仲が悪そうで、実は仲間思いっぽい。
トラス・サウスは私はビジュアル的に栗山千明なイメージです。


 ラウンダバウトはこんなに素直な娘さんだったけ? と読んでいて吃驚です。
でもレインの「あなたは本当に素直ねぇ」との言葉があるので、
こちらの方が素、なのかも。
(もしも、自分が同じ立場だったら、僕はあの人を助けただろうか…いや、助けられないだろう)
クールな主人が珍しく”あいつは、ホンットに変わった女だからさあ”と親しみを込めて
凪のために何かをしたい___そういう気持ちがあふれてきていて、

 あぁ、君は何て良い子なんだ…。
自分を助けてくれた人には、(自分の立場が立場なので)誠心誠意、尽くすタイプですね。
(凪と朱巳を、なんとしても再会させなければ__あの二人が一緒になれば、きっと凄いことができるに違いない)
 そう考えるだけでわくわくしているのだ。

凪の為に、物凄く頑張っちゃいそうで、再会した後の二人の暴れぶりがすごそうで
そんな場面が今から楽しみです。

釘斗博士がラウンダバウトに「統和機構が憎かったのか」と聞いて「個人的な感情をあまり持てない」と答えた事に対して満足気な微笑みを浮かべているが、
同じことをアウトランドスの戀の古猟邦夫に対してしていそうだな。
ポルシェ式ヤークト・ティーガーの琥依さんも同じ事を答えていそうだ。
まぁ、彼らは普通の生活を知らないしな…。


アルケスティスは、予想していた通りですが他人を自由に、操り人形にする能力に長けているんですな。
しかも伝染病のように感染するんですか。
かどちん作品の悪役は、皆、木偶人形を製造するのですが、強力さはナンバー1ですね。


木偶人形の数、№1のイマジネーターとは、その方法を見るとまったく別の次元の人で、違う世界の人みたいですね(事件?)。
ブギーより上位の存在っぽいですな。

魔女というより女神に近い感覚です。
なんか「酸素は鏡に映らない」の「魔姫プレイアス」も次元を自由に移動してなかったけか。


確かに統和機構やブギーよりも、事件シリーズやナイトウォッチよりも?規模の大きな世界で
、上遠野氏の作品世界に全て関わっていて、集大成の仕事なんですな。
規模が大き過ぎて、把握しづらいですけど。


次回に更に期待!!

  • 追記

Nadunaの日記さんで、
「全てを敢えて差し出した者が最後には真の全てを得る」の元ネタがSBRだと知りました。
検索結果「全てを敢えて差し出した者が最後には真の全てを得る」

ルーシーが、雨を階段のように歩く人の巻、あたりから私生活が忙しくてまともに読んでなかったので、ちゃんと買って読もうと思います。