マギ第280夜『処刑執行』の感想

何故、紅炎は処刑されなければいけない…?! と華南平原の戦いが始まった話から読み返して、
やはり紅炎を処刑しなければ白龍は皇帝でいられないだろう、と不本意ながら納得しました。

長いので‘要約‘したものを抜き出して章分けしました。

  1. 読書中の感想(読み飛ばしOK)
  2. 紅炎の処刑は回避できなかったのか?>>URL
  3. 白モルについて>>URL
  • 読書中の感想(読み飛ばしOK)

読む前からページを捲る手が重かった。
こんな経験はじめて。
祈りながら読みました。
処刑なのだけど、暗闇から晴れた空の下に出て、紅炎の登場を皆まってて歓声をあげて、爽やかだなぁって。
夏フェスで好きな歌手が現れた時みたいな緊張感に似てると不謹慎だけど思いました。

処刑人がベルセルクみたい。
口上では「白徳大帝と太子らを殺害」と嘘八百を言ってるが
出鱈目だけど、白龍がみせた幻影が東軍兵士の中では真実になってる・・・。)
紅炎が堂々としてるのが、奇跡を期待させる。

白龍帝の元で、のコマの白龍の表情が、紅徳葬儀前の対峙するときと同じ表情で、
”皇帝となって紅炎を殺す”と決意しきった表情で冷酷非道に見える。

大観衆の中だけど、紅炎と白龍が目と目で、二人きりの世界で会話してると思いました。
しかし「七海連合がみてるぜ」という言葉でギョっとする。
トトの言葉「やつが許すと言えば、もう誰も殺す必要ないのに」に全面同意。
ビルギットの「けじめ」でそうかなぁ?とも思う。
オルバの「白龍が義手じゃない」発言に、
私は白龍ファンですが(今はそんなこと、どうでもいいんじゃ。生身に見える精巧な義手じゃね?)と思った。
しかし刑の合図をする白龍帝が可愛くて面食らう。

それからの処刑前夜の炎龍のやり取りが微笑ましくて和んでしまう。
処刑前夜に二人きりで、また会いに来る白龍かわいい。
処刑はするが、お別れの挨拶をしに来る白龍、真面目やな…彼なりの優しさを感じる。
「くれ」の紅炎が、気安くて、虜囚になってから実はかなり、この二人語りあったのでは、と思った。
紅炎にお礼を言われて、拗ねてる表情の白龍かわいい!
フェニクスの魔法をかける紅炎。
てっきり呪いをかけると思ったが、あなたは菩薩だった。
白龍の体が白い光に包まれて、紅炎の手足が生えた…!!(違)
白龍から落ちた義手、義足から思い切り枝が生えてて、白龍の体に直接生えて繋がっていたんだな。負担大きそう。
フェニクスには、治癒と神経回路操作だけでなく、相手の”失った部位を自分の部位と交換”の魔法がありました。

光に包まれて新しい手足に戸惑っている白龍カワユス。
ブーツの下のズボンの裾はヒラヒラになっていたんだね!
UPのコマだと白龍のブーツにも年輪の模様が描いてあるけど、ブーツも木製? 義足と一体化?してるのかな?
後者だと思う。義足の上から靴を履くと滑るしね。

そして白龍と交換した手足が黒くなり不敵にニヤリと笑う紅炎のしてやったり感がスゴイ
あわてて1,2P目の炎様を確認すると、確かに手足が黒くなってる…。
紅炎は自分の死を受け入れたんだ、と思うと悲しかった。
これから苦難の道を歩む白龍への贈り物で、白龍の心に”傷ではない、もう恩返しできない優しい烙印”が刻まれたのだな。。。
白龍を見上げる紅炎のコマから
恨みではなくて「兄として」皇帝らしく振舞えるか、白龍をしっかり見守ろう、という意志を感じました。
「陛下っ、ご指示をっ」と臣下に急かされ、紅炎からもらった左手で固まる白龍
白龍!思いとどまって!今ならまだ間に合うよ!本当は白龍も紅炎をいかしたいんでしょ!!』(私の心の声)と、葛藤してる白龍のコマで思いましたが
次のコマの白龍と紅炎が見詰め合う見開きコマが美しくて、時が止まりました。

紅炎との思い出の走馬灯が走っていて、走馬灯の最後のコマが「紅炎を殺し、煌帝国を手に入れる!」で胸を打たれる。
やっぱり紅炎を殺さないと、煌帝国は真に白龍のモノにはならないんだなぁ・・・。
それを紅炎も分かっていて、「さらばだ、白龍。」のいい笑顔の紅炎に
「白龍、いい皇帝になれよ。これは餞別だ」と語っているようで、泣けくる。(TдT)
そして手をあげて白龍は固まっているのではなくて、白龍は紅炎に別れの挨拶をしているんだ
と思って感動(TдT)
紅炎も「迷うな」と白龍に念を送っているように見える。
アラジンも、二人の様子をただ見守ろう、見届けようとの意志を感じる。
「心を鬼にして、お別れしなきゃ」と思っているのかな白龍は。
口元が歪んでいて、泣いているように見えました。
犠牲者3万5千人は、確かに歴代中国の戦の中では圧倒的に少ない。
しかし、白龍が洗脳した東軍の10万人の強化兵の人たちは、これからまともな人生を送れるのかな?
繰り返し家族を殺された幻影を見せられて、本来の家族と上手くやっていけないのでは? と思った。

内戦の調停には、紅玉は自分の意志で功労してないし、今回の件で白龍に、完全に”シンドバッドの傀儡”と分かってしまったので・・・。
私が白龍だったら、紅玉ちゃんには会わないで、幽閉に近い状態で離宮に追いやるかもしれん・・・
もしくは適当なところにお嫁に大至急いってもらう、かな。シンドバッドは、受け取ってはくれないよなぁ。

シンドバッドに呼び止められた抜け殻な白龍が、目を見張ったコマで
「もしかして白瑛さんの(変わり果てた)姿を発見した?!(///∇//)テレテレ」と思った私。。。
しかし、白龍は真面目でした。
”国という垣根は、いずれこの世界中から消えてなくなるだろう”という言葉の意味が分からなくて、
私だったら「・・・・・はぁ。」(ポカーン)としてしまうかも。
きっと、「世界を俺色(シンドバッド色)に染めてやるぜ」という意味なのだろう
19巻見返しましたが、白龍は紅炎の剣を見入っているのですね・・・
白雄の遺品で紅炎の遺品の剣…。
「では、俺は一体何の為に… 多くを切り捨て、国を取り戻したのか……」
のアリババとジュダルがいい笑顔なのが胸が痛む。
強化兵の人が走馬灯に出てくる、ということは、やはり「生きる屍」みたいに現在なってるのかな。。。
走馬灯の最後の玉艶さまがプリチーで、白龍は、「倒さなければ」と頑張って来たけれど、
最終的にシンドバッドに全て奪われるのならば、玉艶を自分の手で倒す必要なかったんだ・・・という白龍の失望を感じた。
自分の母親を、どんなに憎んでいても、本当は殺したくなんてなかったんだ。

何をしようとしてるか分からなかったですよ。
意味が理解できませんでした。
白龍が自殺をする、という選択肢を考えたことがなかったので・・・。

アラジンの「”君に”死んで欲しくない」というのは、こういう意味だったのですね・・・すごく速く来ましたね。
てっきり暗殺か、アル中で病死か、シンドバに裏切られると思ってました。

モルさんが白龍の所に来たのは、自分の意志できたのかな? アラジンに頼まれて来たのかな?
”白モルについて”へ感想続く