カーメン・ライトノベル

id:CAX:20050820様の日記より引用

  • 「ところで、電撃文庫にはライトノベル作家というのは何人いるもんなんだろうな? 数十人? まさかな、俺が知っているだけでも百人ぐらいはいるぜ。――そいつらは、自分たちが普通の小説家じゃないから、出身が普通じゃないから、電撃文庫に属していくしかないと最初からあきらめているようなところがある。特殊で強力な文章力があっても、そいつを自分勝手には使いまくったりはしない。メディアワークスがおっかねえし、それに――自分たちが異端者(ライトノベル作家)だと思っているからな。だが、必ずしもそうじゃないのだとしたら――」 「これが俺の〝カーメン〟だよ――サイエンスフィクション」 (中略) ライトノベルにつきまとう〝業(カーマ)〟――それが己と共に、確かにあると把握できた者だけが、ライトノベルがこの世で読まれることの意味を、その理由を掴めるのだ。それについては、自分の手でそれを掴んだ者にしか感じることも知ることもできない。だから、ライトノベルの場合はそれのことをより正確に呼ぶならば――〈業と小説(カーメン・ライトノベル)〉 (後略)

めちゃめちゃウケました。筒井康隆が『小説の書き方』という本で、“小説をどうやって書くかは、自分について、よく知るという事だ。自分と他者がどう違うかという事について〜”(うろ覚え)など、と述べておられるので
カーメン=自分を知る事≠(ライトノベル)小説家
という図式もあながち当たってると思います(・ω・)ノ
ビートのディシプリン SIDE 4』著/上遠野浩平 イラスト/緒方剛志(ISBN:4840231206)