少し感想「酸素は鏡に映らない」

酸素は鏡に映らない (ミステリーランド)

酸素は鏡に映らない (ミステリーランド)

上遠野浩平
P126の猫を可愛がるオキシジェンがとても良い。
自分の愛猫を語る時、ふふっと笑って楽しそうにしてる柊が何か凄い良いです

  • 引用

「飼い主が誰であれ…平和に暮らせていればいい、という感じかもな。」
「平和な顔してるよ、この猫は。あんたってきっと、優しい飼い主なんじゃないの?」
「猫にとってはきっと、いい飼い主というのはいてもいなくても同じようなもので、自分が困らなければいい……そんなところだろう……その条件は、確かに満たしている。」
「めんどくさい言い方だなあ。つまり、かわいいってことだろ?」

 発行が遅れたのも納得の挿絵や装丁です。
toi8の絵が凄い合ってるなあ

あとがきの文章は、
私の時はどうだったのか?と重ね合わせて読んでしまった。
恐怖の大王が降ってくる時が、超就職氷河期だったのは皆、終わりだと信じていたからなのか?、とか
私の場合は「昨日まで仲がよかったはずの友達の態度が急によそよそしくなって、それっきり」
ではなく「昨日までは仲が良かったけど『あいつマジウザい、鬱陶しい』とブチ切れられて、それっきり」という事が多いので、見て一目で理解できる絵の世界が好きなのか、絵を描いているのかなあ、と思いました。